原発情報・原発災害・被ばく対策マニュアル

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福島第一原発の場合、新たに20キロよりも遠くに避難する指示が出されたため、放射能拡散地域から一刻も早く避難する、できるだけ建物の中にとどまり、外に出ないこと。

■原発情報

*経済産業省

Japanese: http://kinkyu.nisa.go.jp/
English: http://www.nisa.meti.go.jp/english/index.html

■被ばく対策

  1. 体の表面、離れた場所からの放射線による被ばくの外部被ばくをさける。
    さらに傷口がある場合、そこから、体内に放射能が侵入するので、ばんそうこうなどで、傷口が露出しないように注意。
  2. 目からの侵入も注意が必要です。原子力発電所から放出される放射性物質は、気体のような状態で出くるため、放射能物質から出る放射線からの被ばくを防ぐ必要があります。そのため、室内にいる場合は、ドアや窓を閉めたうえで、換気扇やエアコンなどを止め外部の空気を遮断する。
  3. 屋外にいたり避難で移動したりする場合は、マスクをしたりタオルやハンカチを水でぬらして口や鼻を覆い、放射性物質の吸い込みを防ぐことが必須となります。また、服装は皮膚の露出をできるだけ抑えることが大切です。
  4. 特に注意しないといけないことは放射線は無色、無臭でまったく放射能にさらされていることに気付かないことが注意です。
    さらに、呼吸や食べ物によって体内に放射性物質を取り込む内部被ばくを防がなければなりません。内部被ばくでは、体内では放射性物質が蓄積されていき、長期間にわたって放射線の影響を受けることになり、こちらも注意が必要です。
  5. 原発事故ご10日以上たてば、大気中の放射能は拡散してると考えられます。それからさきは、地面に落ちた放射能が、ホコリと一緒に巻き上がることや水源から飲料水に混入したり、植物が吸収したりと食、水から身を守らなければなりません。

原発災害放射能対策グッズ

  • 放射能検知器、放射線警報機
  • 地図
  • ばんそうこう(放射能から傷口を守る)
  • 帽子など頭を覆うもの(放射能が髪の毛に付着を防ぐ)
  • 防塵マスク *
  • 雨衣
  • レインコート(放射能が衣服に付着するのを防ぐ)
  • ポリ手袋(放射能汚染を防ぐ)
  • ゴミ袋(放射能汚染物を入れる)
  • 靴が入るポリ袋(放射能汚染を防ぐ)
  • ガムテープ、食品用ラップ(目張り用で放射能汚染を防ぐ)
  • ペットのトイレ用砂(閉じこもりの際に使用)
  • 大きめのポリ袋(閉じこもり(トイレ用)の際に使用)

*防塵マスク : (放射能は呼吸で体内に入るのを防ぐ)花粉症対策マスクは、実際には、顔とマスクの隙間から1~2割の空気を取り込んでいます。しかも花粉より小さな放射能の微粒子はカットできません。そこで国家検定を受けたものはランク別にされていて、性能が保障されています。中でもおすすめのランクはDS2,DS3です。飛んでくる放射能のチリの大きさは3μm以下、DS2なら0.06~0.1μmの微量子を95%以上除去できます。3μm以下の放射能はほとんどすべてカットできます。価格は300~600円くらいです。

屋内での避難の仕方

逃げようとしても移動手段が分断された場合、逃げ切れる可能性が薄い場合無理して移動を始めるのは危険です。
無防備な状態で放射能にさらされるなら、早い段階で割り切って、屋内に閉じこもりましょう。その方が安全です。

食糧・水

まず、食料と水を確保しましょう。屋内に閉じこもる期間の目安は1週間程度です。
水道が機能するならあるだけの容器にすべて水をためましょう。水不足は深刻です。
放射能到達後は水源も汚染され、水道水も放射能汚染しています。
もし一度でも外の空気に触れた水を使う場合は、活性炭や中空糸膜を使った浄水器で必ず濾過しましょう。
浄水器の携帯用は避難するときは有効ですが、長期間閉じこもる場合には容量が足りません。おすすめは、ろ過性能が高く、しかも水圧をほとんどかけなくても濾過ができるタイプの浄水器です。
食料も用意しましょう人数分×1週間分は、かなりの量になります。
普段から備えとおきましょう。

放射能汚染エリアの農産物や海産物は、やがてすべて危険になります。避難後はできるだけ米、麺類などの日持ちのいいものを買って備えておきます。

大気汚染

ここからは外気の侵入ができるだけ少ない部屋を選んで、閉じこもる部屋を決めましょう。閉じこもりの準備です。
大切なのは、外気が入ってくるのを防ぐことが重要です。
窓はかぎを閉めていれば空気が入ってこないと思ったら大間違いで、アルミサッシの窓ガラスなどは外からの空気が意外と隙間から入ってきます。
まずは窓を厳重に目張りすることから始めましょう。
意外と盲点が換気扇です。回転させてなくとも空気は入ってきます。忘れずにふさいでおいてください。
すべての窓や換気扇を覆い尽くせるだけの幅広いポリエチレンシートや、固定するガムテープ、隙間用のクッションを用意します。
目張りしたら、部屋の中でガスやろうそくを使う火を使った行為は禁止です。窒息の恐れがあります。
雨は高濃度の汚染しており非常に危険です。空気中の放射能を帯びたチリが雨に取り込まれて集まり、高濃度となった雨です。特に降り始めの雨は要注意です。