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Hitoshinaya | JAPAN TWO

Hitoshinaya

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日本の玄関である羽田空港に”和”に重きを置いた日本食レストランが昨年7月18日にオープンしました。今回は、和食料理店Hitoshinayaに取材をさせてもらいました。

日本料理、現代の名工 “長島 博氏” 監修
独自のだしと四季折々の素材にこだわった和食専門店

Hitoshinayaが注目されている理由として、先ずユニークなコンセプトが挙げられます。和食の命とも言える“ダシ”にこだわっていて、店名にもある様に一品にこだわる専門店であると言う事です。ダシは健康に良いとされていて健康面での配慮もあります。 また、Hitoshinayaのもう一つの特徴として、それぞれ専門店として3つの店舗、ダシに拘った和朝食を提供している「あさごはん」、ダシ餡にこだわった鉢メニューを提供している「ひとはち」そして、すりながし汁の専門店「すりながし」が連なって軒先で繋がっている構成が挙げられます。

「あさごはん」は5時30分-20時,「すりながし」と「ひとはち」は11時-19時30分まで営業しています。朝5時30分から営業しているレストランは羽田空港では稀であり早朝のフライトの利用客が多く、朝から昼前頃にかけてピークになり、満席になることもしばしばだそうです。ダシに拘る三つの店舗が連なる構成については、それぞれ店舗を分ける事で一品に拘り”本当の味”を楽しんで欲しいと言う想いが込められています。

Hitoshinayaの想いは設計にも現れています。三店舗を隔てる仕切りはガラス張りで広々としていて、使用している木目調のトーンも異なりそれぞれ個性が出ています。その為、清潔感が感じられ気分良く食事をする事ができます。また、「あさごはん」ではカウンターは羽釜鍋のあるキッチンを囲むように設計されていて見通しが良いのでとても広く感じます。

店内のガラス張りの構造ですが、広々と感じさせリラックスさせてくれるだけでなく、それぞれ異なるダシを使用しているので香りを混ぜない様にする役割も担っています。オープンキッチンなので目の前で料理している姿を見る事ができて、更にお客さんとのコミュニケーションも大事にしているそうです。また、スーツケース等の大型荷物を持参する事も考慮し、店内には大きな荷物を置く事が出来るスペースが確保されていて、空港利用者への配慮も忘れません。

店舗のドアの前に通路が用意されている事に関しては、メニューが表示されるディスプレイを配置する事で利用客がスムーズに食事を楽しむ事ができ、また暖簾を潜る前から店の雰囲気を味わえ、憩いのスペースとして機能しています。これらの細かい配慮がHitoshinaya特有の居心地の良さを演出しています。

「すりながし」では季節の野菜をふんだんに使い、ダシと割ったすりながし汁のみを提供しています。魚・海老・蟹等のすり身をダシ汁で伸ばして仕立てた汁の事であり、通常は懐石料理等で見かけるすりながし汁ですが、初の専門店として注目されています。また、すりながし汁だけでなく食事も楽しみたいと言う人の為に五目ちらしも食べる事ができます。食事を取る時間がないが、栄養バランスを取りたい人にピッタリであると言えます。

では、何故ダシに拘った和食専門店をここ羽田空港に出店したのでしょうか。空港を利用する方々にとっては食事に時間をかける事は難しい場合が多いです。Hitoshinayaではクイックサービスを掲げながらも、栄養や健康面を考慮した野菜中心の軽めな食事を取る事ができます。また、フライトの前に本格的な和食を楽しめます。

暖簾を潜って席に着くと、お茶の代わりにダシが出されます。ダシには鮪枯節厚削り、鰹本枯厚削り、道南産昆布など七種類の調味料のうまみが凝縮されています。また、Hitoshinayaのすりながし汁の魅力は、季節の野菜をまるごと美味しく食べられることです。そして、魚介類のダシに豊富に含まれるアミノ酸は、美容や健康にも良いと言われているので特に若い女性客には人気です。取材当時、Hitoshinayaではアスパラガス、じゃがいも、茄子のすり流しが提供されていました(現在は販売中止となっています)。今回は中でも一番人気であるアスパラガスと茄子のすりながし汁を頂きました。

「和風ポタージュ」等と呼ばれるすりながし汁、量の少ないスープの様なものを想像していましたが、実際にはラーメンボウル大の容器に入っており、しっかりとボリュームがあります。また、中には白玉が入っています。アスパラガスのすりながし汁には、一杯あたり何と7本のアスパラガスが使用されています。アスパラガスの甘みが出ていて非常に美味しく、飲みやすいです。茄子のすりながし汁では、皮も含めて茄子が丸ごと使用されています。通常、茄子の味は隠れていましがちですが、しっかりと茄子の旨味を堪能する事ができます。

また、1月現在のメニューとして「すりながし」ではイタリア語でカリフラワーの意味を持つロマネスコをふんだんに使用したすりながし汁や、11月から2月にかけて旬とされる蓮根を使用したすりながし汁を冬野菜の素材を生かしたちらしご飯と一緒に頂く事ができます。

Hitoshinayaが店舗を構えているのは国内線ですが、ダシにこだわる本格日本料理を堪能出来るとして外国人の利用客も段々と増えて来ています。2020年には東京オリンピックもあるので、”日本のダシ”を味わって欲しいと言う想いがあるそうです。

ダシにこだわり、究極の一品を提供する日本料理店「Hitoshinaya」に是非足を運んでみてください。

プロフィール

Hitoshinaya
住所 東京都大田区羽田空港3-3-2
  国内線第1旅客ターミナル2階北ウイング
TEL 03-5757-8853

 

 

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