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FC町田ゼルビア監督 オズワルド・アルディレスが描く町田と日本の過去と未来。 | JAPAN TWO

FC町田ゼルビア監督 オズワルド・アルディレスが描く町田と日本の過去と未来。

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念願のJリーグ昇格を果たしたFC町田ゼルビアを今年から指揮するオズワルド・アルディレス監督。現役時代からサッカー界の最前線で活躍し、監督としても世界中の選手を指導してきた。サッカー界を知り尽くした巨匠は、FC町田ゼルビアと日本サッカーのこれからをどのようにイメージしているのか。

JAPANTWO(JP2):チームを指揮して約3カ月経ちますが、チームへの戦術や方針の浸透の手応えはどれほど感じますか?

オズワルド・アルディレス (監督):私は日本での生活は非常に満足しています。このクラブにいることは非常にハッピーで、想像していた通りの環境でやらせてもらっています。ただ、そうは言っても本当にハッピーというわけではありません。私に現在不足しているのは結果という所です。選手との関係やクラブの雰囲気では大変嬉しく思っています。また、選手も100%以上のものを出し切ってやっており、プレースタイルやゲームの運び方をも成長してきている一方で、やはり結果というものが不足しています。

「良い結果を残すことで、町とクラブ全体で大きなハーモニーを奏でることが出来る。」

JP2:練習から和気あいあいとして楽しくやられている印象を受けましたが、普段から選手との関係性やチームの雰囲気を良くすることは意識的に行っておられるのですか?

監督:選手との良い関係を作るのは非常に重要です。私は選手の頃から、チームがハーモニーを奏でることを意識してきました。チームという小さいものより、クラブ全体がハーモニーを奏でられるようにイメージしています。私は、この考え方は本来日本のコンセプトだとも思っています。そのハーモニーというのは、スタッフ、選手はもちろん、クラブで働いている方、社長、サポーター、町田市民など全ての方が関わって出来るものであり、更に大きいハーモニーを奏でるには、チームとしてより良い結果を残すことが必要だと思います。私自身、このクラブを大きくするという思いは非常に強いです。将来的に大きな目標としてJ1へ昇格することもあるでしょうが、それ相応の時間も必要です。ただ、山を登るには最初の一歩がなければなりません。

JP2:様々なクラブの監督をしてきた中で、そもそもなぜ今回FC町田ゼルビアを指揮することを決めたのでしょうか?

監督:大変喜んでこのオファーを受けました。私にとっては、まず日本というのに大きな意味があります。また、大きなチャレンジだとも思っています。ただ、私が抱いていることを言葉にするのは大変難しいことです。私の人生は本当にサッカー漬けでした。15、6歳のころからプロとしてサッカーを始めました。今まで常にサッカーに関わってきたので、私の人生からサッカーを取ることは大変難しいです。監督をしていない時期はいつも現場に立ちたいと思っていました。なので、今回のお話を頂いた時に二度考えることはありませんでした。今回の決断には全く後悔していません。

JP2:ホームゲーム後に選手が子どもとサッカーをする 「ふれあいサッカー」など、FC町田ゼルビアが行っているホームタウン活動をどのように考えますか?

監督:私は今までたくさんのクラブで働いてきましたが、そのような活動によって地域に根ざそうとしているという点では、このクラブが一番だと思います。そういう意味で町田は特別な地域です。ここ以外のクラブでは、ある程度出来上がっている状態で私が選手、監督として行きました。町田は私が来た年とJリーグに上がった年が同じ。つまり、非常に若いチームです。それは、私にとっても挑戦ではありますが、スクール活動など地域の子ども達と触れ合う活動は私自身も非常に気に入っています。

JP2:地域に根ざしていることがFC町田ゼルビアの特長であるとおっしゃっていましたが、クラブの強み、他とは違うところというのはどこだと思いますか?

監督:もちろん、町田市という地域と密接に繋がっているということが大変重要だと思います。サポーター、選手、フロントが各々離れているのではなく、全員が一緒にハーモニーを奏でることが大切なので、このことを非常に重要視しています。

JP2:1996年に清水エスパルスを指揮して以来、日本サッカーに多く携わられてきた中で、今の日本サッカーにはどのような変化が起きたと感じますか?

監督:まず、Jリーグが大きな変化をもたらしたと思います。Jリーグが創立される前は、日本のサッカーは世界的にはあまり存在感がありませんでした。Jリーグが開幕したことでたくさんの良い質の選手やプレーが見られるようになりました。中田、中村、本田、香川といった優秀な選手が育ってきたのはJリーグのおかげではないでしょうか。また、日本代表はここ近年ずっとワールドカップに出場しています。昔では、大差で負けることも多々ありましたが、今では無くなりました。なので、Jリーグが今のこのような成功に大きな意味を持っているのだと思います。

JP2:現在の日本のサッカーはどれほど世界に通用すると思いますか?

監督:スペイン、フランス、イタリア、ブラジルなどといったエリートと呼ばれる国の一つ下のレベルまで来ていると思います。ここから次の一歩というのが本当に難しいところでしょう。

「日本にサッカー文化が根付くかどうかは非常に難しいテーマである。」

JP2:そのようなエリートの国と比べると、日本にはまだサッカーが文化として根付いていない印象がありますが、日本人に更にサッカーを浸透させるには何が必要だと感じますか?

監督:まず、やはりJリーグによって、サッカーは日本中に広まりましたが、おっしゃる通り本当の意味での文化としては、まだ根付いていないと思います。Jリーグによって、文化としてのサッカーは以前に比べると劇的に変化したことは間違いないとは思います。ただ、先程のエリートと呼ばれる国にあるようなサッカー文化が日本に根付くのが可能かどうかは私には分かりません。そういうことには、サッカー以外のたくさんの要素が関わるからです。様々な要素が加わって本当に人々に根付くかどうかを考えること自体が大変難しい問題です。ただ、そのような様々な要素を抜きにして純粋にサッカーのことだけで考えると、私達現場の者としては、良いプレーをし、スペクタクルなゲームを展開するといったことが人々をサッカーに惹きつける要素になるとは思っています。しかし、それがサッカー文化に直結するかどうかということを考えると非常に難しいテーマになってしまいます。それは、サッカーと野球が簡単には比較出来ないということと同じです。また、日本では長い歴史の中で国技とされている相撲など他のスポーツもあることから、例えば相撲に取って替わってサッカーがどれだけ出来るのかということは分かりません。

「日本が世界のエリートに仲間入りするには『何か』が必要。」

JP2:これからのFC町田ゼルビア、ひいては日本サッカーはどのように発展していくことを望んでいますか?

監督:最初に、私は町田のことを考えています。まず、何としても今年は生き残るということ、そのために一枚岩となること。そして、そういうことが成しえて初めて将来的にJ1を目指すということ。そういうことは私達が町田という地域から離れていては絶対に成しえないことだと思っています。日本について言うと、日本がエリートの仲間入りを果たすために、Jリーグを起こした当時のように「何か」をやりながら成長しなければなりません。日本のサッカーは、スペクタクルだと感じさせる程急激な成長を遂げました。ただ、今はその成長が少し横ばいになっています。一気にアップしてここから成長するのが大変難しいことになります。ここまで来て更にエリートの段階に入るにはその「何か」が必要になるでしょう。

JP2:その「何か」について少しヒントを頂けませんか?

監督:何か新しいものを作り出さなければならなくなるでしょう。私が言いたいのは、 Jリーグを創設したようなことです。それは、開幕当初のように世界的プレーヤーを高いお金を払ってチームに呼び寄せるということではありません。「何か」とまでは言いませんが、新しい構造が必要ではないかと感じております。ただ、別に過去に戻るという意味ではありません。現在も世界的名プレーヤーのような高いレベルの選手がJリーグにはいないため、エリートの仲間入りをするには高いプレーの質を求める必要があるでしょう。そのためには、やはり多くのお金も必要になります。お金があることで、素晴らしい選手が集まり、スペクタクルな試合になり、多くの観衆を呼べるという連鎖が行われる必要もあるでしょう。

 

監督プロフィール

アルゼンチン出身の1952年8月3日生まれ。1991年まで選手として活躍し、アルゼン  チン代表として優勝を飾った1978年のアルゼンチン大会、続く1982年のスペイン大会と2度FIFAワールドカップに出場。1989年からスウィンドン・タウン(イングランド)で選手兼監督として監督を始め、日本では1996-1998年に清水エスパルス、1999-2001年に横浜Fマリノス、2003-2005年に東京ヴェルディ1969の指導歴を持つ。2012年にFC町田ゼルビア監督に就任。

ウェブサイト http://www.zelvia.co.jp

 

 

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