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市議会議員 及川賢一氏インタビュー | JAPAN TWO

市議会議員 及川賢一氏インタビュー

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現在、及川さんがどのような活動を行なっているのか教えてください。

及川賢一氏 (及川)

現在は主に三つの仕事をしています。一つ目は無所属の八王子市議会議員、二つ目は八王子を活性化させるためのAKITENというアートプロジェクトを展開するNPOの代表、三つ目が八王子彼女という番組のプロデューサーです。

及川さんのように若い年齢で政治家になろうと思ったきっかけはなんですか。

及川

学生の頃に「何か世の中に役に立つようなことをする」とか「地域を活性化させる」といった社会貢献をしたいなと思っていたんです。そのとき浮かんだ選択肢が、会社員として世の中の役に立っているという実感を得るために働く、自分で会社を起こす、NPOを作る、政治家になる、という四つの選択肢だったので、それがきっかけです。

その選択肢の中から真っ先に政治家を選んだのですか。

及川

いえ、最初は会社に入って社会貢献になるようなことをしようとコンサルティング企業で働きました。それから友人と一緒に会社を起こして、カフェのようなイベントスペースを経営しながら何か出来ないかと探ってみたりもしましたね。そのあとに政治家になって、NPOも作りました。今はこの中でどれが「世の中に役に立つ」ための一番良い手段なのかを試している状態です。でも一つずつ試すのではなく「会社を起こし、政治家として活動もする」というように二足の草鞋でやっていました。会社からは身を引いて、現在は政治家とNPOの代表をいう二足の草鞋で活動しています。現在は組み合わせ方を含め、色々なことを試しながら模索しているところですね。

今も模索中ということは、政治家という仕事が及川さんが思っていた「世の中の役に立つ仕事」とは違うと感じたら、また違う方法を探すということもあり得るんでしょうか。

及川

他の仕事も同じですが、自分が思っていた仕事と違うからって投げ出すわけにはいきません。だから、そのまま続けて可能性があるのかを探るか、二つのうち一つをやめて新しい一つを加える、もしくは二つを三つに増やす、という方法を試すと思います。

及川さんが会社を辞めて政治家になると言ったときのご家族の反応はどうでしたか

及川

母も妹もおばあちゃんも泣きながら猛反対してましたね。きっと単純に私のことが心配だったんだと思います。自分の息子が公人になったら世間から何を言われるか分からないし、自分たちも外に出て気を遣わなければいけない部分が沢山ある。そういった点で家族としても不安が多かったのかもしれません。あとは政治家になると言ったときに私が勤めていた会社がSONYという大企業だったので、安定を手放してまで政治家になるという点での心配も大きかったのかもしれませんね。

家族の反対がありながらも政治家になられた及川さんですが、現在の生活はどのような感じですか。

及川

仕事とプライベートの境目がないですね。政治家の仕事も、AKITENの仕事も、八王子彼女の仕事も全部「町興しをしたい」とか「新しい手段で世の中の問題を解決したい」ということに繋がっている仕事なんですよね。でもAKITENや八王子彼女はほとんど趣味に近いので、仕事ではありますがプライベートの領域でもあります。だから、休みの日でも「この町面白いな、この店おもしろいな」というようなことを考えていたりしますね。慣れるまでは毎日仕事という感じですが、慣れた今は良い意味で仕事とプライベートの境界がないなと思います。

政治家の仕事は色々あると思うんですが、仕事とプライベートのON/OFFがはっきりしていないと、他の議員さんから仕事してないと誤解をされたりすることはありませんか。

及川

「政治家」という言葉の定義を考えたときに、私は「議員バッチをつけている人=政治家」だとは思ってないんですよね。町のため、社会のために活動をしている人たちは皆「政治家」だと思っています。私自身もそういうスタンスでいるから、1人の議員としてバッチをつけて議会に出席しているときもあれば、町起こしのために何かプロジェクトをやっているときもあるし、それらを含めて政治家なのかなって思ってます。自分の中で政治家というものの定義がはっきりしているから、誤解をしている人たちに何か言われたとしてもあまり気にしないですね。

若い年で政治家になって大変だったことはありましたか。

及川

枠やルールに関係なく、色々な人と関わらなければいけないということですかね。会社で働いていれば自分と同じ世代の人や上司などと、会社という同じ枠の中で決まったルールで話をしたり、わりと近い能力の方々と仕事をすると思うんです。でも政治家という仕事は子供から年配の方まで、町に住んでいる全ての方々を相手に仕事をします。そうなると時には若いというだけで「経験がないから」と言われてしまうこともあるので、それが少し大変ですね。でもそういうときは、礼儀は守りながらも言いたいことをはっきり言います。曲げてはいけないところで曲げてしまったら今の職業についた意味がないので、自分が「ここは曲げてはいけない」と思っているところは絶対に曲げないですね。

では、逆に若い年で政治家になってよかったことはありますか。

及川

議員になってから「この年齢だから応援して下さる方も多いんだな」と思いました。年配の世代の方々は「若い世代が頑張っているから私たちも頑張らないと!」って思って下さいますし、私より世代が少し上の方々は「頑張れよ」と声をかけて下さいます。私より若い世代の方々や学生さん達は「普通の議員さんよりも年が近いから話しやすいな」と思って下さるじゃないですか。そういう意味では、この年で当選をして良かったなと思います。

無所属で当選され、選挙活動や議員活動にあたって大変だった点はありますか。

及川

選挙活動で大変だったことは、議員になるまで地盤が全くなかったので、選挙活動中に人を紹介してもらったり、名簿をもらったりすることがないというのは大変でしたね。議員になってから大変だったことは、司法だったら裁判官や裁判員の絶対的なジャッジメントがあるけれど、議会は多数決という数の論理で決まってしまうということですね。自分の中で「これは絶対に論理的だ」と思っていることでも、自分の意見が通らなかったら多数決で負けてしまうことがある。そういった歯がゆさはありますね。

議員生活をはじめて3年になる及川さんですが、この生活の中で一番思い出にのこるエピソードはありますか。

及川

AKITENと八王子彼女ですね。八王子の市議会議員として色々な提案をするだけではなくて、「自分でやって上手くいくかどうか試すことが出来る」というのが面白いんですよね。「町興しのためにこういうことをやってみたらどうですか?」とAKITENや八王子彼女を提案するだけではなく、自分で体を動かして一つ一つ作り上げていくことによって、実感も達成感もあるので思い出に残りますね。

及川さんが考えている、八王子市の問題や課題点は何だと思いますか。

及川

「超高齢社会」になってしまっていることですかね。65歳以上の人口の割合が全体の21%以上を占めていると「超高齢社会」といわれるのですが、八王子はすでに23%に達しているんです。「超高齢社会」になると、使うお金がどんどん増えて、入ってくるお金が減ってしまい、財政的に厳しくなっていきます。一番の問題は、働き手である若い世代が少なくなることで「どんどんこの町に住む理由が減っていく」ということです。人がこの町に住みたいと思うためには「働く場所があるか」「住む場所があるか」「楽しむ場所があるか」「教育を受けられるか」といった要素が必要だと思うんです。でも、若い世代が減っていくと子供が少なくなって学校が廃校になる可能性も出てきます。お店を開く人も減ってしまって、住んでいて楽しいと思える場所もなくなる。働き手がいないと会社の数も減り、働く場所も減る。このように町の魅力がどんどんなくなっていってしまうので、もっと若い人たちに「八王子って楽しい町だな」と思ってもらえる町にしていくことが、一番の課題なのかなと思っています。

最後の質問です。及川さんのこれからの個人的な目標や夢があれば教えてください。

及川

「八王子で試した政策や町興しの手段を、もっと他の町や国で活かしたい」というのが50代くらいで叶えたい目標の一つですね。インターナショナルに展開していきたいと思ったときに、国という大きな単位で見てしまうと「日本の活動を他国でも」というように「国×国」という組み合わせの数しか活かせる可能性がない。でも町という小さな単位で見れば「町×町」「町×国」というように活かせる選択肢の数が増えると思うんです。この八王子市で行なっている活動が、何の繋がりもない国の小さな町で活かせるかもしれないし、他の国の活動にも活かせるかもしれない。だから「徹底的に限られた地域で活動をして、いつか海外でもこの活動を活かす」ということが私の目標です。

 

 

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