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株式会社 日通総合研究所 横山敬一郎氏インタビュー | JAPAN TWO

株式会社 日通総合研究所 横山敬一郎氏インタビュー

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国内唯一の物流・ロジスティクスを専門とするシンクタンク、日通総合研究所。物流業界全体の動きをはじめ、同社の海外における事業展開、今後の展望について代表取締役の横山敬一郎氏にお話を伺った。

―世界で高く評価される丁寧で緻密な日本の物流サプライチェーン

近年の物流業界の状況を教えて頂けますか。

横山敬一郎氏 (横山)

国内市場の貨物量は20年ほど減少が続いていますが、「物流」の重要性は増しています。というのも、物を運ぶ「運送サービス」から、「サプライチェーン全体の最適化」の支援へと物流業界に求められるものが変化してきているからです。また、主な顧客である国内メーカーに加えて、コンビニエンスストアやスーパーのような消費者に直結する小売企業が積極的に海外進出をしています。このような企業には必ず物流が伴いますから、当社も積極的に海外で事業展開を行っています。

やはりアジア圏へ進出する企業が多いのですか?

横山

そうですね。日本から近いということもありますが、アジアは「世界の工場」であると同時に、非常に大きなマーケットとしても注目されています。アジアの中でも発展途上にある国々は生産にかかるコストが低いため、先進国の企業の多くが工場を持っています。一方で、中国やシンガポールといった国々は、国の生活水準が向上し、内需が拡大しています。アジアはこういった2面性を持っており、非常に魅力的な地域です。

日本の物流サプライチェーンは世界から高い評価を受けているのでしょうか。

横山

はい。何月何日の何時までに荷物を届けるというサービスがある国は、一部の先進国を除いてほとんどありません。たとえば、コンビニエンスストアへの商品配達にしても、日本の物流サプライチェーンは非常に丁寧で緻密さがあります。この高度なノウハウを持つ日本の物流企業と現地(海外)の企業が手を組むことで、お互いにとってWin-Winの関係を作ることができます。

―国内唯一の物流に特化したシンクタンク

日通総研の強みはどのようなところにあるとお考えですか。

横山

当社は日本通運グループですので、日本通運が持つ世界140ヶ国以上のネットワークを様々な事業に活かすことができます。また、リサーチとコンサルティングを行うシンクタンクの中で、物流に特化している国内の企業は日通総研だけです。

日通総研はリサーチやコンサルティングだけでなく、人材育成の面でも物流業界に大きく貢献されていますね。

横山

当社では、物流業務に携わる方々へ向けた「ロジゼミ」というセミナーを定期開催しています。また、日通総研出身の大学教授が約30名おり、コンサルティングに必要なデータ解析など物流のノウハウを教えています。こういったアカデミックな役割を担っているのも当社の特色と言えます。今後も物流のスペシャリストを育成し、業界に貢献していきたいと考えています。

今後の事業展開について教えて頂けますか。

横山

まずは、顧客のニーズに沿って海外における事業をより強化していきます。今後は日通グループのネットワークを最大限に活用し、海外のコンサルティング企業と提携していきたいと考えています。さらにニーズが高い地域に関しては、当社の社員を直接派遣していきます。

アジアだけに留まらず、新しい国も積極的に開拓していかれるということでしょうか。

横山

もちろんです。物が動くところには必ずニーズがありますから。今、注目しているのは中米のメキシコですね。人件費はアメリカの五分の一程度で、世界最大のマーケットである北米、近年経済が成長している南米の中間に位置しています。そして、島国が多いアジア地域と違って、陸続きというのが大きな強みです。鉄道を使って製品や部品を運び、輸出することができます。日系の自動車メーカーはほとんど進出していますよ。私たちがお手伝いできることもたくさんあるのではないかと思います。

―海外で仕事を行う機会は想像以上。横山氏も調査に同行し、様々な国へ足を運んでいる。

海外での調査をはじめ、社員の方々は様々な地域へ足を運ばれているんですね。

横山

海外で仕事を行う機会は想像されている以上にあると思います。行く先はアジアが多いですね。1ヶ国につき1~2週間ほど滞在します。今も社員の一人がインドで調査を行っています。常に社員の誰かが海外で仕事をしている状態です。

海外でお仕事をされる中で、「日本の良さ」を実感することも多いのでは。

横山

相手への思いやりや礼儀正しさ、勤勉さなどが「日本の良さ」なのではないでしょうか。特に、日本の郊外、地方都市にはそういった良さが詰まっていると思います。日本は他国と比べて非常に治安の良い国ですが、こういった日本人らしさが影響を与えているのかもしれませんね。海外では日本の常識が通じませんから、仕事では常に緊張感があるのですが、日本に帰ってきたときの安心感は言葉にできません。

最後に読者の方へ向けてメッセージをお願いします。

横山

物流は利益の源泉になります。昔は※「物流は暗黒大陸である」という言葉が独り歩きをして、「何をやっているのかわからない。」、「金だけ持っていくのではないか。」と誤解されていました。しかし、「暗黒」の本当の意味は「開発をすれば宝の山が眠っている」ということです。是非、当社を使って頂いて、どこに隙や無駄があるのか真剣に考えて頂きたいです。

※「物流は暗黒大陸である」 かつてアフリカ大陸の文明が未開であり、全貌が知られていなかったことからヨーロッパの人々が名付けた別称。経営学者、ピーター・ドラッカーは1962年の『Fortune』誌の論文で「流通はアメリカのビジネスの中で、もっともおろそかにされながら、将来もっとも望みの多い分野である。ナポレオンと同時代の人々がアフリカ大陸の問題について知っていたのと同程度にしか、今の人々が流通の問題を知っていない。」と指摘した。このことから、流通分野が経済の「暗黒大陸」といわれるようになった。

横山敬一郎 プロフィール

1975年九州大学法学部卒業。 日本通運で、主に総務・労働部門への勤務を経て、執行役員総務・労働部長、取締役常務執行役員名古屋支店長、同大阪支店長などを歴任。 現在、日通総合研究所代表取締役社長として、自ら東南アジアを中心とした物流実態調査、企業コンサルティングの先頭に立ち、日通グループの海外進出をサポートしている。

日通総合研究所 http://www.nittsu-soken.co.jp/

 

 

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